【寄稿】ゴブリンデッキ【レガシー】
2010年4月19日 ゴブリン コメント (2)先日の日記の続きです。気が向いたので続き書きます
参考:http://mtgkorosuke1111.diarynote.jp/201004120022151049/
下にも書いていますが一応。
予め申しておきますが私の記事はエターナル環境での話を書いております。(ほとんどの方はわかると思いますが)
更に言うと私はゴブリンフリークでも何でもありません。その道の方からしたら失礼な話が出るかもしれませんがご了承ください。
以上の事をご理解頂けない方には理解して頂きたいとも思いません。そのような方がいらっしゃるのであればプラウザの戻るを押して戻ってください。
前回までの記事
ゴブリンとはMagic The Gathering(以下MTG)創成期から存在する部族なのですがゴブリンデッキと言う形になったのはオンスロート以降であると言えます。
筆者自身オンスロート全盛の時期にMTGをやっていなかったのもあり、初めてゴブリンデッキと言うのを知ったのはインベーション~ラヴニカのエクステンデットでした。正直、包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commanderを初めて見た瞬間「こんなに一つで完結しているクリーチャーがいていいのか?」と思ったものです。それだけ昔のゴブリンは使い物にならなかったのです。
ただ昔から赤は質より量の要素が強かったのですが、今のゴブリンはその点は踏襲しています。つまりレガシーのゴブリンデッキの基本戦術は質より量になります。
「ダークスティールの巨像」みたいなサイズは要りません。
また「悪斬の天使」などのスペックの高さも必要ありません。
必要なのは場にいるゴブリンの数です。ゴブリンを強く使うコツはいかにクリーチャーを展開するかというのを考えることです。10体とは言いませんが5体並べるのを目指して展開することが勝ちに繋がると思います。
ゴブリンデッキの中で一番攻撃的かつ勝ちに直結するカードは「ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver」だと言えます。このクリーチャーは防御に脆いのにも関わらず、攻撃時に叩き出すダメージは軽く2桁になります。最も赤らしいカードであると言えます。上に書いた包囲攻撃の司令官と並んだ時「対戦相手に対処手段がないと勝ち」と書いていると言えるでしょう。
その次にゴブリンデッキで忘れてはいけないクリーチャーは「ゴブリンの従僕/Goblin Lackey」です。ゴブリンデッキでは珍しくウルザスサーガ出身です。発売当時は見向きもされなかったのですが、オンスロート発売以降猛威を振るったクリーチャーだと言えます。
ゴブリンの従僕も包囲攻撃の司令官と組み合わさった時が異常です。2ターン目に包囲攻撃の司令官が出るという異常な事態になります。よく「見たら焼け」と言われるカードです。レガシーではこのクリーチャーが1ターン目に出
てくるとゴブリンデッキと判断されます。
ゴブリンデッキの中で最も悪さをするクリーチャーを挙げると「ゴブリンの戦長/Goblin Warchief」だと言えるでしょう。このクリーチャーは全体的にマナコストが重いゴブリンデッキの潤滑油的な存在になります。コストを下げる能力もですが、自軍のゴブリンに速攻を付与し尚且つ自身も速攻を持つのが強いです。3マナで2/2、速攻と言うだけで過去に存在したゴブリンの上位互換になります。最近では「ゴブリンの酋長/Goblin Chieftain」という同系のクリーチャーも出ましたが悪さで言えばゴブリンの戦長の方に軍配があがると思います。非常に強い組合せは上に書いたゴブリンの群衆追いとの組み合わせです。
4マナあればいつでも対戦相手のライフを削りにいけるので非常に強い組み合わせだと言えます。
続き(4月19日更新)
基本的な事については解説は上に書いた通りになります。ここでサンプルレシピとして3種類程挙げます。
サンプルNo1
サンプルNo1はエターナルパーティーで入賞した黒田さんのデッキです。
対Zooを意識してMogg War Marshalを採用しています。
目立つところで言えばGoblin Warchiefの採用枚数が2枚と少なくなっており、その分Goblin Chieftainを3枚採用しています。これは一撃の構成ではなく、テンポとクロックを確実に稼げる構成になっています。メインで言えばGoblin Piledriverのタフネスが3になるだけでも大きく違いますし、サイドから仕組まれた疫病に対するカード(クローサの掌握等)を何かと交換するのではなく、追加するという戦略になるので2G目に疫病を張られたとしてもほぼ同様の打点を稼ぐことの出来る構成になっていると思います。
サンプルNo2
サンプルNo2はGPT Madrid 2010で使用した私のデッキです。
コンセプトはサンプルNo1と違い一撃仕様になっています。
Goblin BushwhackerがGoblin Lackeyと共に突然奇襲したり、Goblin Warchiefが不在の状態でGoblin Piledriverが走ったりとAether Vialのカウンターが2個以下の場合でもそれなりにクロックを稼げるように構成しています。
また、Murderous Rerdcap等複数の一枚ざしをする事でその場で必要な物を探せるようにしています。No1同様にZooに耐性を持たす為にMogg War Marshalを採用していますが、上記のようにGoblin Bushwhackerとの組み合わせで気付いたら6点削る等隙あらば倒せるよう構成しています。
好みでもありますがRishadan Portを採用していません。
これはRishadan Portによる妨害より自身の色マナの弊害が大きいためです。
サンプルNo3
サンプルデッキNo3は日本と違い外国産になります。
「単色」「フェッチランドの不採用」が特徴です
外国では多色のゴブリンが非常に少ないと聞いたことがあります。
単色でも戦えますがかなり厳しいです。実際使ったらわかると思いますがペアリング次第では勝てないマッチが出る位博打になります。
更にフェッチランドの不採用によりGoblin Ringleaderに凄くムラができます。
強みで言えばStifleされない位です。戦術的に悪くはないですがフェッチランドを持っているのであれば無理に真似することはないと思います。
日本と他国でのメタはかなり異なりますので、上記以外にも理由はあると思うのですが日本でプレイされるのであれば特に気にすることではないです。
サンプルとして3種類挙げましたが同じゴブリンデッキと言っても構成は元より攻め方、戦略、メタ等で大きく変わります。
1枚、2枚違うのは大きな違いになるデッキですし、昔から居てる部族になりますので使用できるカードの幅が多く、構成する際の可能性はほぼ無限だと思います。
駄目なカードも多いですが、その辺は愛嬌だと思って頂き、一人でも使う人が増えて頂ければと思います。
4月19日 2949Excellency
参考:http://mtgkorosuke1111.diarynote.jp/201004120022151049/
下にも書いていますが一応。
予め申しておきますが私の記事はエターナル環境での話を書いております。(ほとんどの方はわかると思いますが)
更に言うと私はゴブリンフリークでも何でもありません。その道の方からしたら失礼な話が出るかもしれませんがご了承ください。
以上の事をご理解頂けない方には理解して頂きたいとも思いません。そのような方がいらっしゃるのであればプラウザの戻るを押して戻ってください。
前回までの記事
ゴブリンとはMagic The Gathering(以下MTG)創成期から存在する部族なのですがゴブリンデッキと言う形になったのはオンスロート以降であると言えます。
筆者自身オンスロート全盛の時期にMTGをやっていなかったのもあり、初めてゴブリンデッキと言うのを知ったのはインベーション~ラヴニカのエクステンデットでした。正直、包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commanderを初めて見た瞬間「こんなに一つで完結しているクリーチャーがいていいのか?」と思ったものです。それだけ昔のゴブリンは使い物にならなかったのです。
ただ昔から赤は質より量の要素が強かったのですが、今のゴブリンはその点は踏襲しています。つまりレガシーのゴブリンデッキの基本戦術は質より量になります。
「ダークスティールの巨像」みたいなサイズは要りません。
また「悪斬の天使」などのスペックの高さも必要ありません。
必要なのは場にいるゴブリンの数です。ゴブリンを強く使うコツはいかにクリーチャーを展開するかというのを考えることです。10体とは言いませんが5体並べるのを目指して展開することが勝ちに繋がると思います。
ゴブリンデッキの中で一番攻撃的かつ勝ちに直結するカードは「ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver」だと言えます。このクリーチャーは防御に脆いのにも関わらず、攻撃時に叩き出すダメージは軽く2桁になります。最も赤らしいカードであると言えます。上に書いた包囲攻撃の司令官と並んだ時「対戦相手に対処手段がないと勝ち」と書いていると言えるでしょう。
その次にゴブリンデッキで忘れてはいけないクリーチャーは「ゴブリンの従僕/Goblin Lackey」です。ゴブリンデッキでは珍しくウルザスサーガ出身です。発売当時は見向きもされなかったのですが、オンスロート発売以降猛威を振るったクリーチャーだと言えます。
ゴブリンの従僕も包囲攻撃の司令官と組み合わさった時が異常です。2ターン目に包囲攻撃の司令官が出るという異常な事態になります。よく「見たら焼け」と言われるカードです。レガシーではこのクリーチャーが1ターン目に出
てくるとゴブリンデッキと判断されます。
ゴブリンデッキの中で最も悪さをするクリーチャーを挙げると「ゴブリンの戦長/Goblin Warchief」だと言えるでしょう。このクリーチャーは全体的にマナコストが重いゴブリンデッキの潤滑油的な存在になります。コストを下げる能力もですが、自軍のゴブリンに速攻を付与し尚且つ自身も速攻を持つのが強いです。3マナで2/2、速攻と言うだけで過去に存在したゴブリンの上位互換になります。最近では「ゴブリンの酋長/Goblin Chieftain」という同系のクリーチャーも出ましたが悪さで言えばゴブリンの戦長の方に軍配があがると思います。非常に強い組合せは上に書いたゴブリンの群衆追いとの組み合わせです。
4マナあればいつでも対戦相手のライフを削りにいけるので非常に強い組み合わせだと言えます。
続き(4月19日更新)
基本的な事については解説は上に書いた通りになります。ここでサンプルレシピとして3種類程挙げます。
サンプルNo1
creature [31]
4 Gempalm Incinerator
3 Goblin Chieftain
4 Goblin Lackey
4 Goblin Matron
4 Goblin Piledriver
4 Goblin Ringleader
2 Goblin Warchief
1 Mogg Fanatic
1 Mogg War Marshal
2 Siege-Gang Commander
1 Skirk Prospector
1 Wort, the Raidmother
sorcery [1]
1 Warren Weirding
artifact [4]
4 Aether Vial
land [24]
3 Arid Mesa
3 Badlands
1 Bloodstained Mire
4 Mountain
3 Rishadan Port
3 Scalding Tarn
2 Taiga
4 Wasteland
1 Wooded Foothills
参考:http://www.deckcheck.net/deck.php?id=31677
エターナルパーティ09 8位
Kuroda Masashiro
サンプルNo1はエターナルパーティーで入賞した黒田さんのデッキです。
対Zooを意識してMogg War Marshalを採用しています。
目立つところで言えばGoblin Warchiefの採用枚数が2枚と少なくなっており、その分Goblin Chieftainを3枚採用しています。これは一撃の構成ではなく、テンポとクロックを確実に稼げる構成になっています。メインで言えばGoblin Piledriverのタフネスが3になるだけでも大きく違いますし、サイドから仕組まれた疫病に対するカード(クローサの掌握等)を何かと交換するのではなく、追加するという戦略になるので2G目に疫病を張られたとしてもほぼ同様の打点を稼ぐことの出来る構成になっていると思います。
サンプルNo2
creature [35]
1 Boartusk Liege
4 Gempalm Incinerator
2 Goblin Bushwhacker
1 Goblin Chieftain
4 Goblin Lackey
4 Goblin Matron
4 Goblin Piledriver
4 Goblin Ringleader
3 Goblin Warchief
1 Mogg Fanatic
1 Mogg War Marshal
1 Murderous Redcap
2 Siege-Gang Commander
1 Skirk Prospector
1 Stingscourger
1 Warren Instigator
artifact [4]
4 Aether Vial
land [21]
3 Arid Mesa
2 Badlands
6 Mountain
2 Taiga
4 Wasteland
4 Wooded Foothills
参考:http://www.deckcheck.net/deck.php?id=32499
GPT Madrid 2010 - Japan
2949Excellency
サンプルNo2はGPT Madrid 2010で使用した私のデッキです。
コンセプトはサンプルNo1と違い一撃仕様になっています。
Goblin BushwhackerがGoblin Lackeyと共に突然奇襲したり、Goblin Warchiefが不在の状態でGoblin Piledriverが走ったりとAether Vialのカウンターが2個以下の場合でもそれなりにクロックを稼げるように構成しています。
また、Murderous Rerdcap等複数の一枚ざしをする事でその場で必要な物を探せるようにしています。No1同様にZooに耐性を持たす為にMogg War Marshalを採用していますが、上記のようにGoblin Bushwhackerとの組み合わせで気付いたら6点削る等隙あらば倒せるよう構成しています。
好みでもありますがRishadan Portを採用していません。
これはRishadan Portによる妨害より自身の色マナの弊害が大きいためです。
サンプルNo3
4 Gempalm Incinerator
2 Goblin Chieftain
4 Goblin Lackey
4 Goblin Matron
4 Goblin Piledriver
4 Goblin Ringleader
4 Goblin Warchief
1 Lightning Crafter
4 Mogg Fanatic
1 Stingscourger
artifact [4]
4 Aether Vial
land [22]
14 Mountain
4 Rishadan Port
4 Wasteland
参考:http://www.deckcheck.net/deck.php?id=34560
Liga Valenciana de Legacy II - Torneo
Luis Guardado
サンプルデッキNo3は日本と違い外国産になります。
「単色」「フェッチランドの不採用」が特徴です
外国では多色のゴブリンが非常に少ないと聞いたことがあります。
単色でも戦えますがかなり厳しいです。実際使ったらわかると思いますがペアリング次第では勝てないマッチが出る位博打になります。
更にフェッチランドの不採用によりGoblin Ringleaderに凄くムラができます。
強みで言えばStifleされない位です。戦術的に悪くはないですがフェッチランドを持っているのであれば無理に真似することはないと思います。
日本と他国でのメタはかなり異なりますので、上記以外にも理由はあると思うのですが日本でプレイされるのであれば特に気にすることではないです。
サンプルとして3種類挙げましたが同じゴブリンデッキと言っても構成は元より攻め方、戦略、メタ等で大きく変わります。
1枚、2枚違うのは大きな違いになるデッキですし、昔から居てる部族になりますので使用できるカードの幅が多く、構成する際の可能性はほぼ無限だと思います。
駄目なカードも多いですが、その辺は愛嬌だと思って頂き、一人でも使う人が増えて頂ければと思います。
4月19日 2949Excellency
コメント
少しのパーツ調整で劇的に動きが変わるってのを再認識しました。奇襲隊とモグ司令官の話は特に惹かれるものがあったので、入れて練習してみようと思います。
じわじわ載せはじめます